円満相続にもプランとアクションが必要です

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円満相続も、プランを立ててそれに向けて、事前準備の活動しなければなりません。
そして、おそらくご存知の「遺言作成」は事前準備の一つです。しかし、これだけ遺言作りの重要性が世の中に認知されていても、実際に遺言を書く人は10%に満たないと言われています。ですから、それ以外の事前準備はほとんど行われません。

要するに相続対策をしている家庭はほとんどいないのです。

それは、「うちの子供たちは争わないだろう」という淡い期待や、「争う程の大きな財産はないから大丈夫」と、大きな勘違いをしているからです。

現実には、自宅ひとつでも相続人の間で取り合いになります。被相続人の事前の準備不足がこのような火種を生む原因になるのです。

 

ですから、お客様を守る保険営業の立場として、このように問いかけてみましょう。

【ケース1】

自分の死後に子供達・孫達が妻(母)のもとに集まり、仏壇に線香をあげて自分との思い出話をしている。妻(母)を中心に兄弟姉妹そして孫達が温かい絆で結ばれている。

【ケース2】

妻(母)の元に殆ど顔を見せない。仏壇に線香をあげることもない。年老いた妻は、いつも一人ぼっちで寂しく暮らしている。

 

お客様に「どちらが良いですか?」と選んでもらうのです。

答えは100%、 【ケース1】を選びますよね。【ケース1】の実現のために、きちんとした「相続対策」をすることを選択するのか、何も対策しないで相続争いが起き、【ケース2】のようになってしまうことを選択するのか。

このようなことをお客様にきっちりアドバイスすることが、保険営業であるあなたの役割になります。

そして、相続にはそれなりのプランとアクションが必要になります。

裁判でどんなに争っても法定相続分が基本になります。ですので、被相続人から生前受けた贈与など特別受益で争う、土地の評価で争う、または寄与分で争うことになるのです。要は、饅頭の大きさ(相続金額)の取り合いです。

一度争いが起こったら、相続人たちは二度と会いたくなります。被相続人も成仏できないでしょうね。

プラン(計画)してアクション(実行)しなければ、相続争いが起きます。

ですから、お客様を絶対にこんな状態にしないために、お客様を守るため、保険営業であるあなたの勇気ある一言が必要なのです。

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齋木 修次デイライト株式会社代表

生命保険セールス出身、世界中での業界のトッ プとして活躍。その間、相続・事業承継におけ る生命保険の役割の大きさに気づき、コンサル ティングに業種変更した。「相続・事業承継」 「未公開株式の評価と評価減対策」等のセミナ ーを年間60回程度開催中。2018年に経済産業大 臣認定の「経営」革新等支援機関となり、平成 30年度事業承継税制の正しい普及に尽力中。 著書「アッという間にわかる・誰でもすぐわか る事業承継の本」がAmazon会社承継部門のベ ストセラーとなる。